
こんにちは。賃貸トラブル解決ナビ、宅地建物取引士の熊坂です。
賃貸の更新料が払えないと、更新料を払わないとどうなるのか、分割払いはできるのか、いつまで待ってもらえるのか、法定更新なら支払い義務はあるのか、不安になりますよね。さらに、保証会社の更新料、ブラックリスト、強制退去、公的支援まで関係してくるため、放置すると話が一気に大きくなることがあります。
この記事では、賃貸更新料が払えないときに最初に確認すべき契約書の見方、管理会社への交渉方法、保証会社への影響、住居確保給付金や生活福祉資金などの相談先まで、現場でよくある流れに沿って整理します。焦って借金をする前に、まずは順番に確認していきましょう。
- 更新料を払えないと起こるリスク
- 契約書と法定更新の確認ポイント
- 管理会社への分割交渉の進め方
- 公的支援や相談先の使い方
賃貸更新料が払えない時の確認点
賃貸更新料が払えないと感じたとき、最初にやるべきことは、感情的に「無理です」と伝えることではありません。契約書、請求書、保証会社の契約内容、支払期限を並べて、何をいつまでに支払う必要があるのかを切り分けることです。ここを曖昧にしたまま放置すると、本来交渉できたものまで滞納扱いになってしまうことがあります。
更新料を払わないとどうなる

賃貸の更新料を払わないと、まず管理会社や貸主から電話、メール、書面などで督促が入ります。すぐに強制退去になるわけではありませんが、契約書に更新料の支払い義務が明記されている場合、未払いは債務不履行として扱われます。つまり、単なるお願いではなく、契約上支払うべきお金を支払っていない状態になるわけですね。
現場で多いのは、更新料そのものよりも「連絡が取れないこと」で問題が大きくなるケースです。私が相談を受けた案件でも、支払期限を数日過ぎただけなら分割や期日延長の相談に乗ってもらえた可能性が高いのに、督促を無視したことで保証会社や貸主の心証が悪くなり、話し合いが難しくなった例がありました。
払えないと分かった時点で、支払期限前に連絡することが最重要です。期限後に連絡するより、期限前に事情と支払予定を伝えた方が、管理会社も貸主へ説明しやすくなります。
また、契約書によっては遅延損害金が発生する場合があります。年率14.6%前後などと記載されていることもありますが、実際にどの時点から、どのように加算されるかは契約内容によります。金額の大小にかかわらず、まずは請求書の内訳、支払期限、振込先、遅延時の扱いを確認してください。正確な判断が難しい場合は、管理会社だけでなく、消費生活センターや法テラスなどの専門窓口に相談するのが安全です。
契約書で支払い義務を確認
更新料を請求されたら、まず賃貸借契約書の「契約期間」「更新」「更新料」「更新事務手数料」「保証委託契約」あたりを確認してください。更新料は、法律で全国一律に必ず支払うと決められている費用ではありません。基本的には、契約書に一義的かつ具体的に書かれているかが重要です。
たとえば、「契約更新時には新賃料の1か月分を更新料として支払う」と書かれていれば、支払い義務が認められやすいです。一方で、「更新時の費用は別途協議する」といった曖昧な記載だけなら、具体的な合意があったのかが問題になります。現場では、昔の契約書や個人大家さんの契約書で、更新料の記載が不明確なまま請求だけ届くことがあります。
確認する順番
- 更新料の金額や計算方法が書かれているか
- 支払期限が明記されているか
- 更新事務手数料と混同していないか
- 保証会社の更新料が別にあるか
宅建士として見ていても、借主側が「更新料」と「更新事務手数料」と「保証会社の更新料」を一つの請求だと思い込んでいることはよくあります。支払先が貸主なのか、管理会社なのか、保証会社なのかで、交渉先もリスクも変わります。納得できない請求がある場合でも、いきなり拒否するのではなく、まず内訳を出してもらいましょう。
法定更新なら更新料は必要か
法定更新とは、貸主と借主が新しい更新条件に合意しなくても、借地借家法の仕組みによって従前と同じ条件で契約が更新されたものと扱われることです。借主の住まいを守るための大切な制度ですね。では、法定更新になった場合に更新料を払う必要があるのかというと、ここは契約書の書き方によって判断が分かれます。
実務上は、単に「更新時に更新料を支払う」とだけ書かれている場合、その更新が合意更新を指すのか、法定更新も含むのかが問題になります。裁判例でも、法定更新の場合に更新料を支払う明確な合意がないとして、更新料請求が否定されたケースがあります。一方で、最近の契約書では「合意更新、法定更新を問わず更新料を支払う」といった文言が入っていることも増えています。
管理会社の現場感としては、法定更新をめぐる争いを避けるため、近年の契約書はかなり細かく作られています。古い契約書ほど文言が粗いことがあり、ここで揉めやすいですね。
ただし、法定更新を狙って更新料を払わないという対応は、簡単におすすめできません。法律上の主張として成り立つ余地があっても、貸主や管理会社との関係が悪化し、その後の修繕依頼や退去精算で話がこじれることもあります。最終的な判断は、契約書の文言、過去の更新経緯、地域慣習、請求額を総合的に見る必要があります。不安がある場合は、自己判断で放置せず、専門家に相談してください。
保証会社の更新料にも注意
賃貸更新料が払えないときに見落としがちなのが、保証会社の更新料です。物件の更新料は2年ごとに家賃1か月分前後、保証会社の更新料は1年ごとに1万円前後、または賃料の一定割合という形がよくあります。金額だけ見ると保証会社の更新料の方が小さいため、後回しにしたくなるかもしれません。しかし、信用への影響という意味では保証会社の未払いの方が怖いことがあります。
保証会社の更新料は、貸主に払う更新料とは別の契約、つまり保証委託契約に基づく費用です。未払いが続くと、保証会社から督促が入り、場合によっては家賃滞納時と同じように厳しく管理されます。信販系の保証会社を利用している場合は、信用情報機関に関係する可能性もありますし、独立系や家賃保証会社の団体に加盟している会社では、賃貸審査に関わる情報として扱われることもあります。
私のところに来る相談でも、「更新料が高いから大家さんへの支払いを優先した結果、保証会社の1万円を放置してしまった」という話があります。気持ちは分かりますが、保証会社の請求は少額でも自動的に督促フローへ乗りやすいので注意が必要です。保証会社の審査やブラックリストが気になる方は、関連して管理会社の審査が厳しい理由と通過対策も確認しておくと、今後の引越しリスクを把握しやすいかなと思います。
更新料滞納とブラックリスト
ブラックリストという言葉はよく使われますが、実際に「ブラックリスト」という名前の公的な名簿があるわけではありません。一般的には、信用情報機関に延滞などの事故情報が登録される状態、または保証会社のデータベースに滞納履歴が残る状態を指して使われます。更新料の滞納で特に注意したいのは、保証会社が関わっている場合です。
信販系保証会社、たとえばクレジットカード会社系の保証会社を利用している場合、延滞が長期化すると信用情報に影響する可能性があります。そうなると、新しいクレジットカード、スマートフォン端末の分割払い、自動車ローン、住宅ローンなどの審査に影響が出るおそれがあります。登録期間や扱いは状況により異なりますが、数年単位で生活に影響することもあるため、軽く見ない方がよいです。
特に危険なのは、「家賃ではなく更新料だから大丈夫」と思い込むことです。保証会社への未払いは、費目にかかわらず契約上の支払い遅れとして扱われる可能性があります。
独立系保証会社の場合、金融機関の信用情報とは別に、賃貸審査で参照されるデータベースに影響することがあります。すべての物件が借りられなくなるわけではありませんが、次回の引越しで保証会社の選択肢が狭くなる可能性はあります。いずれにしても、ブラックリスト化を避けるためには、滞納前の連絡、分割相談、支払計画の提示が大切です。正確な登録条件は保証会社ごとに異なるため、最終的には契約先や専門家へ確認してください。
強制退去になるまでの流れ
更新料が払えないからといって、翌日に鍵を変えられたり、いきなり追い出されたりすることは通常ありません。貸主が借主を退去させるには、法的な手続きが必要です。とはいえ、放置すれば最終的に明渡し請求や訴訟に進む可能性はあります。強制退去は突然起きるというより、督促、内容証明、契約解除、裁判、強制執行という段階を踏むのが一般的です。
| 時期の目安 | 起こりやすいこと | 借主がすべき対応 |
|---|---|---|
| 数日から1か月未満 | 電話や書面で督促 | すぐに事情と支払予定を伝える |
| 1か月から2か月 | 保証会社の対応が厳しくなる | 分割案や公的支援の相談を急ぐ |
| 3か月以上 | 信頼関係破壊が問題になりやすい | 法的相談を受ける |
| 法的措置後 | 明渡訴訟や強制執行の可能性 | 放置せず専門家へ相談する |
一般的には、家賃滞納が3か月程度続くと、貸主と借主の信頼関係が破壊されたと判断されやすくなります。ただし、更新料だけの未払いで直ちに同じ扱いになるかは、金額、経緯、家賃の支払い状況、連絡の有無などによります。私が見てきた範囲でも、家賃は毎月払っていて更新料だけ相談している人と、家賃も更新料も無連絡で滞納している人では、管理会社の対応はかなり違います。
強制退去を避ける最大のポイントは、支払い意思を見せることです。全額が無理でも、いつ、いくらなら払えるのかを示すだけで、話し合いの余地が生まれることがあります。逆に、督促を無視すると、管理会社は貸主に「連絡不能」と報告せざるを得なくなります。ここから一気に法的措置へ向かうことがあるので、早めの対応が必要です。
賃貸更新料が払えない時の対処法
ここからは、実際にお金が足りない場合の動き方を整理します。大切なのは、払うべきものと争えるものを分けたうえで、管理会社、保証会社、公的機関に同時並行で相談することです。更新料の支払いは生活に直結する問題なので、遠慮して動き出しが遅れるほど選択肢が狭くなります。
分割払いを交渉する方法

賃貸更新料が一括で払えない場合、最初に検討すべき現実的な方法は分割払いの交渉です。法律上、貸主が必ず分割に応じなければならないわけではありません。しかし、現場では「今月半分、来月半分」「給料日に残額を支払う」といった具体的な提案であれば、貸主に確認してもらえることがあります。特に、これまで家賃滞納がなく、長く住む意思がある借主なら、交渉の余地は出やすいです。
管理会社側の本音を言うと、曖昧な相談は貸主に伝えにくいです。「払えません」「待ってください」だけでは、いつ回収できるのか分からないからです。一方で、「〇月〇日に5万円、〇月〇日に残りを振り込みます」と書面で示してくれると、貸主にも説明しやすくなります。ここが交渉の分かれ目です。
分割交渉で伝えるべき内容
- 支払えない理由を簡潔に伝える
- 支払い意思があることを明確にする
- 具体的な日付と金額を提示する
- 家賃は通常どおり払うと伝える
また、分割が認められる場合でも、合意内容はメールや書面で残してください。電話だけで済ませると、担当者変更や貸主への伝達漏れで揉めることがあります。退去費用の分割交渉と考え方が近い部分もあるため、支払い交渉の進め方を詳しく知りたい方は、退去費用が払えないときの分割交渉の手順も参考になると思います。
期日延長を頼む文例
分割ではなく、数日から数週間だけ支払期日を延ばしてほしい場合は、期日延長の相談をします。このときも、単に「少し待ってください」ではなく、なぜ遅れるのか、いつなら支払えるのかを明確にすることが重要です。管理会社は感情ではなく、回収見込みで判断します。丁寧な文章で、相手が貸主へ転送しても問題ない内容に整えるのがコツです。
期日延長のメール例
お世話になっております。〇〇マンション〇号室の〇〇です。契約更新料についてご相談がありご連絡いたしました。現在、予期せぬ出費が重なり、支払期限までの一括支払いが難しい状況です。ただし、〇月〇日には給与の入金があるため、同日中に全額を振り込む予定です。誠に恐縮ですが、支払期日を〇月〇日まで延長していただけないでしょうか。今後も継続して居住を希望しており、家賃については通常どおり支払ってまいります。ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
この文例のポイントは、言い訳を長くしすぎないことです。家計の細かい事情をすべて説明する必要はありません。むしろ、支払日と支払額がはっきりしている方が、管理会社は判断しやすいです。私が担当した相談でも、支払予定日を明確にしていた人は、比較的スムーズに期日延長が認められた印象があります。
なお、期日延長を依頼する際は、保証会社の請求も同時に確認してください。物件の更新料は待ってもらえたのに、保証会社の更新料は別ルートで督促が進んでいた、ということがあります。管理会社に「保証会社への連絡も必要ですか」と確認しておくと安心です。正確な取り扱いは契約ごとに異なるため、必ず管理会社または保証会社に確認してください。
宅建士が見た相談事例
更新料の相談でよくあるのは、「家賃は何とか払えるが、更新月だけ一気に資金が足りなくなる」というケースです。家賃、更新料、火災保険料、保証会社の更新料、更新事務手数料が重なると、普段の家賃の2倍から3倍近い支出になることがあります。これは借主がだらしないというより、賃貸契約の費用構造がそもそも分かりにくいんですね。
以前相談を受けた方は、家賃7万円の物件で、更新料7万円、更新事務手数料3万円台、保証会社の更新料1万円、火災保険料が約2万円という請求が同時に来ていました。合計すると13万円を超えます。毎月の家賃を遅れず払っていた人でも、急にこの金額を用意するのは簡単ではありません。そこで、契約書と請求書を整理し、まず保証会社の更新料を先に支払い、物件の更新料は2回分割で相談しました。
現場で揉めやすいのは、借主が「全部まとめて更新料」と思っている一方、管理会社側は「貸主分、管理会社分、保証会社分、保険分」と別々に見ている点です。まず費用の名前と支払先を分けるだけで、交渉の優先順位が見えてきます。
また、更新料を払いたくない気持ちが先に立ち、「法定更新にすれば払わなくていい」と考える方もいます。ただ、契約書に法定更新時の更新料特約がある場合、その主張は簡単ではありません。実務では、法律論だけで押し切ろうとするより、支払い困難の事情と今後の支払計画を示して、現実的に合意を取る方が解決が早いことも多いです。
住居確保給付金を使う
更新料が払えない背景に、離職、廃業、シフト減、収入減少などがある場合は、住居確保給付金の対象になる可能性があります。住居確保給付金は、住まいを失うおそれがある人に対して、自治体が家賃相当額を一定期間支給する制度です。貸付ではなく給付なので、要件を満たして受け取った分については、原則として返済不要です。
ただし、住居確保給付金は「更新料そのものを直接払ってくれる制度」というより、家賃支援を通じて住居を維持するための制度です。支給額や対象範囲、申請要件は自治体や世帯人数、収入、資産状況によって異なります。一般的には、離職や収入減少が本人の責任だけではないこと、世帯収入が基準以下であること、預貯金などの資産が一定以下であること、求職活動を行うことなどが求められます。
制度の内容は改正や自治体運用によって変わることがあります。正確な情報は必ず自治体の公式サイトや生活困窮者自立相談支援機関で確認してください。
申請先は、市区町村の生活困窮者自立相談支援機関です。奈良県内でも地域によって窓口が異なるため、居住地の自治体に確認してください。申請には、本人確認書類、賃貸借契約書、収入が分かる書類、通帳、離職票やシフト減少を示す資料などが必要になることが多いです。申請から支給まで時間がかかる場合もあるため、更新料の支払期限が迫っているなら、管理会社への期日延長交渉と並行して動くのが現実的です。
生活福祉資金を相談する
住居確保給付金の対象にならない場合や、家賃支援だけでは更新料や生活費が足りない場合は、生活福祉資金貸付制度を相談する方法があります。これは、低所得世帯、障害者世帯、高齢者世帯などを対象に、社会福祉協議会が窓口となって実施している公的な貸付制度です。民間のカードローンに比べると、条件に合えばかなり低い負担で借りられる可能性があります。
生活福祉資金にはいくつか種類があり、生活再建に必要な費用や一時的な支出について相談できる場合があります。連帯保証人を立てられるかどうかによって利子の扱いが変わることもありますが、一般的な消費者金融より低利であることが多いです。ただし、貸付なので返済義務があります。返せる見込みがないまま借りるのは危険です。
私が相談対応でよく伝えるのは、「借りられるか」より先に「返せるか」を見てください、ということです。更新料を払うために借りた結果、翌月の家賃が払えなくなるなら、問題を先送りしているだけになってしまいます。
相談先は、居住地の社会福祉協議会です。いきなり申請書を書くというより、まず生活状況、収入、家賃、滞納の有無、更新料の請求書を持って相談する流れになることが多いです。支援制度は地域や時期で運用が変わることがあるため、必ず公式窓口で確認してください。更新料の支払いだけでなく、家計全体が厳しい場合は、家計改善支援や転居相談につながることもあります。
更新料なし物件への転居
更新料の支払いが毎回きつい場合は、更新料なし物件への転居も選択肢になります。関東圏では更新料のある物件が多い一方、地域や物件によっては更新料なし、または更新事務手数料だけという物件もあります。毎回の更新で家計が崩れるなら、長期的には家賃を下げる、更新料なし物件に移る、保証料の負担が軽い物件を選ぶといった見直しが必要かもしれません。
ただし、転居は万能ではありません。退去時には原状回復費用やハウスクリーニング代がかかることがありますし、新居では敷金、礼金、仲介手数料、前家賃、火災保険料、保証会社の初回保証料、引越し費用などが発生します。短期的な支出だけで見ると、更新料を払って今の物件に住み続ける方が安いケースも多いです。
転居前に比較したい費用
- 今の物件で更新する場合の総額
- 退去時にかかる原状回復費用
- 新居の初期費用
- 引越し代と生活用品の買い替え費
- 新居の家賃が下がる場合の回収期間
退去費用の不安がある方は、更新料だけでなく退去精算も含めて考える必要があります。敷金なし物件や原状回復費用の目安については、退去費用の相場と敷金なし物件の注意点も参考にしてください。なお、収入減少により家賃の安い住宅へ転居が必要な場合、自治体の支援制度につながることもあります。自己判断だけで決めず、支援窓口にも相談してみるとよいですね。
法テラスや188へ相談
契約書に更新料の記載がないのに請求されている、法定更新時の更新料について納得できない、管理会社の督促が威圧的で怖い。このような場合は、早めに第三者へ相談してください。相談先としては、法テラス、消費生活センター、自治体の無料法律相談、宅建協会などの不動産相談窓口があります。消費者ホットラインは188番で、最寄りの消費生活相談窓口につながります。
法テラスでは、収入や資産の要件を満たす場合、無料法律相談や弁護士費用の立替制度を利用できる可能性があります。契約書の文言、請求書、督促状、管理会社とのメールを持参すると、相談がスムーズです。口頭の説明だけだと、相談員や弁護士も判断しづらいため、できるだけ資料をそろえましょう。
不当請求の可能性がある場合でも、感情的に「払いません」とだけ返すのは危険です。支払い義務の有無と、今後の対応方針を整理したうえで、書面やメールで冷静に伝えることが大切です。
宅建士としての肌感覚では、相談が遅いほど選択肢が減ります。内容証明が届いてから慌てるより、最初の督促や請求書の段階で相談した方が、交渉も整理しやすいです。費用、法律、住まいに関わる判断は生活への影響が大きいため、最終的な判断は専門家に相談することをおすすめします。特に、退去を迫られている、裁判所から書類が届いた、保証会社から強い督促を受けている場合は、すぐに動いてください。
賃貸更新料が払えない時の結論
賃貸更新料が払えないときの結論は、放置せず、契約書を確認し、支払先ごとに優先順位を付けて、期限前に交渉することです。更新料は契約書に明確に書かれていれば支払い義務が認められやすく、払わずに放置すると督促、遅延損害金、保証会社への影響、場合によっては契約解除や明渡し請求へ進むおそれがあります。
一方で、すべての請求をそのまま受け入れなければならないわけでもありません。契約書に記載がない、金額や算定方法が曖昧、法定更新時の扱いが明確でない、不当に高額に見えるといった場合は、確認や相談の余地があります。大切なのは、払えるもの、交渉するもの、争う可能性があるものを分けることです。
最初の行動は、管理会社へ連絡することです。「払えない」ではなく、「〇日に〇円なら支払える」「分割を相談したい」「公的支援の申請を進めている」と具体的に伝えると、話し合いにつながりやすくなります。
どうしても自力で支払えない場合は、住居確保給付金、生活福祉資金、社会福祉協議会、消費生活センター、法テラスなどを使ってください。これらは恥ずかしいものではなく、住まいを失わないための制度です。逆に、返済計画のないカードローンやリボ払いで一時的にしのぐだけだと、翌月以降の家賃がさらに苦しくなることがあります。正確な情報は公式サイトをご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。
更新料の問題は、早く動けば交渉の余地があります。請求書を閉じて見なかったことにするのではなく、今日のうちに契約書と請求書を確認し、支払先と期限を整理してください。それだけでも、次に何をすべきかがかなり見えやすくなるはずです。