
「まさか…退去費用が100万円!?」
大切な家族の一員であるペットとの生活は、日々の癒やしや幸せをくれます。
しかし引っ越しのとき、その幸せの裏側に“高額請求”という落とし穴が待ち構えていることをご存じでしょうか。
壁の爪とぎ跡、床のシミ、染みついた臭い──こうした損傷が重なれば、請求額が一気に跳ね上がることもあります。
実際に「退去費用が怖くて引っ越せない」という声は少なくありません。
そこでこの記事では、
- ペット可物件の退去費用相場
- 100万円級の高額請求が起こる理由
- ペット不可物件での無断飼育のリスク
- 請求額を減額するための減価償却の知識
- 契約時に必ず確認すべき“ペット特約”
を具体的な事例とともに解説します。
読み終えるころには、不安が知識に変わり、あなたの交渉力は大きく上がっているはずです。
この記事を読むことで、以下の点が明確になります。
- ペットがいる場合の退去費用の具体的な相場観
- 退去費用が100万円近くまで高額になる稀なケースとその理由
- 請求額を減額するための根拠となる減価償却の知識
- 高額請求や支払い困難な場合の具体的な相談先と対処法
ペットの退去費用100万円は現実?相場と事例
ペットとの暮らしで避けて通れないのが、退去時の原状回復費用です。場合によっては100万円という高額な請求がなされることもあり、不安に感じる方は少なくありません。ここでは、実際の費用相場から高額になる理由、そして契約違反のリスクまで、具体的な事例を交えながら解説します。
- 事例紹介:ペット可物件の退去費用は平均いくら?
- ペット可物件の退去費用相場と高額になる理由
- 退去費用で壁がボロボロの場合の請求額
- ペット不可で猫を飼った場合の退去費用相場
- ペット不可賃貸で退去費用が高額になるのはなぜ?
- 賃貸で無断でペットを飼ったらどうなる?
事例紹介:ペット可物件の退去費用は平均いくら?

ペット可物件の退去費用に関して、国が定めた統一的な統計データは存在しません。しかし、不動産業界の事例や民間の調査から、ある程度の傾向を把握することは可能です。
まず、ペットを飼っていない場合の退去費用は、ある調査によれば単身者向け物件で平均5万円前後、ファミリー向け物件で平均8万円前後というデータがあります。 これを基準に考えると、ペット可物件の退去費用は、これらの金額の2倍から数倍になるケースが多いと考えられます。物件のグレードや地域差が大きいため一概には言えませんが、**「通常の退去費用に加えて10万円~20万円程度上乗せされる」**というのが、あくまで一つの目安と言えるでしょう。
なぜなら、ペットによる室内の損傷は、人が生活する上で生じる通常の損耗(経年劣化)とは区別されるためです。例えば、壁のひっかき傷や床のおしっこのシミ、柱の噛み跡、そして部屋全体に染み付いた臭いなどが原状回復の対象となります。これらは借主の「故意・過失」による損傷と見なされ、修繕費用は借主の負担となるのが原則です。
ペット可物件の退去費用相場と高額になる理由

ペット可物件の退去費用は、複数の修繕が重なることで高額化します。特に費用がかさむのは「壁紙の全面張替え」「フローリングの張替え」「特殊な消臭作業」の3点です。
具体的に、各修繕箇所の費用相場を以下の表にまとめました。これはあくまで修繕費用の一例であり、実際の金額は業者や地域、物件の仕様によって異なります。
修繕箇所 | 費用相場の目安 | 備考 |
壁紙(クロス)張替え | 1㎡あたり 約1,000円~2,000円 | 6畳の部屋(壁面積約30㎡)で約3万円~6万円。下地ボードの交換が必要な場合は追加費用が発生。 |
フローリング張替え | 1㎡あたり 約2,000円~13,000円 | 6畳の部屋で約2万円~13万円。部分補修が難しく、全面張替えになりやすい。 |
柱の傷の補修 | 1箇所あたり 約2万円~6万円 | 傷の深さや範囲によって変動。 |
畳の表替え・交換 | 1畳あたり 表替え:約3,000円~<br>交換:約10,000円~ | 尿のシミなどが内部まで染み込んでいる場合は交換が必要。 |
ハウスクリーニング | ワンルームで約3万円~5万円 | 通常のクリーニング費用。 |
特殊な脱臭・除菌処理 | 約3万円~10万円以上 | ペット特有の臭いが染み付いている場合に発生。オゾン脱臭など専門的な作業が必要。 |
退去費用が100万円に達するというのは、頻繁に起こることではありません。しかし、以下のような悪条件が複数重なった場合には、現実に起こりうるケースです。
100万円請求のモデルケース
- 状況: 築浅の分譲賃貸マンション(70㎡)に大型犬2頭と10年居住。
- 工事内容:
- 無垢材フローリングの全面張替え(尿のシミが多数):約40万円
- 全部屋の壁紙張替えと下地ボードの一部交換(傷・汚れ):約30万円
- 専門業者による特殊オゾン脱臭作業(臭いが染み付いているため):約15万円
- 建具(ドア・柱)の補修費用:約10万円
- 合計: 約95万円
このように、物件の価値が高く、広範囲にわたる大規模な修繕が必要になった場合、請求額は100万円に近づく可能性があるのです。
退去費用で壁がボロボロの場合の請求額

壁紙の損傷は、ペットを飼っている家庭で最も発生しやすいトラブルの一つです。特に猫の爪とぎや犬の寄りかかり、噛みつきによって壁がボロボロになってしまった場合、退去費用は高額になる可能性があります。
請求額を考える上で基本となるのは、壁紙(クロス)の張替え単価です。一般的に、量産品のクロスであれば1㎡あたり1,000円から2,000円程度が相場となります。6畳の部屋の壁面積が約30㎡だとすると、壁紙の材料費と施工費を合わせて3万円から6万円程度が一つの目安です。
しかし、注意点がいくつかあります。
損傷範囲による請求単位
国土交通省のガイドラインでは、壁紙の張替えは原則として㎡単位での請求が望ましいとされています。ただし、毀損した箇所を含む一面分までは借主負担としてもやむを得ないとされており、一面すべてを張り替える費用を請求されることが一般的です。
下地ボードの損傷
もし傷が壁紙を貫通し、その下の石膏ボードまで達している場合、請求額はさらに跳ね上がります。ボードの補修や交換が必要となり、数万円の追加費用が発生するでしょう。
複数箇所にわたる損傷
損傷が一部屋だけでなく、リビングや廊下など複数箇所にわたっている場合、それぞれの部屋で張替え費用が発生します。これが積み重なると、壁紙の修繕費用だけで10万円を超えることも十分に考えられます。
ペット不可で猫を飼った場合の退去費用相場

ペット不可物件で隠れて猫を飼っていた場合、その退去費用には決まった相場というものが存在しません。請求額は、契約書に記載された違約金の条項や、室内の実際の損傷具合によって大きく変動するのが実情です。
事例ベースで見ると、比較的軽微な損傷で済み、違約金条項もなかったため10万円台で解決したケースもあれば、広範囲の修繕と高額な違約金が重なり、50万円を超える請求になったケースもあります。
猫の飼育で特に問題となるのは、以下の3点です。
- 爪とぎによる損傷: 壁、柱、ドアなど、至る所に傷がつけられる可能性があります。
- マーキングや粗相による臭い: 一度染み付いた尿の臭いは、通常のクリーニングでは完全に除去することが困難です。床材や壁の下地にまで浸透した場合、大掛かりなリフォームが必要となります。
- アレルギー物質の残留: 次の入居者が猫アレルギーである可能性を考慮し、アレルゲンを徹底的に除去するための特殊な清掃や、全部屋の壁紙交換、エアコンの分解洗浄などを求められることがあります。
これらの修繕費用はすべて借主の全額負担となる可能性が高く、結果として退去費用は非常に高額になります。
ペット不可賃貸で退去費用が高額になるのはなぜですか?
ペット不可の賃貸物件でペットを飼育した場合、退去費用が高額になるのには明確な理由があります。それは「契約違反」という重大な行為に基づいているためです。
第一の理由は、原状回復の範囲が通常とは異なる点にあります。本来、経年劣化や通常の使用による損耗は貸主の負担です。しかし、契約に違反してペットを飼育したことによる損傷は、すべてが借主の善管注意義務違反(善良な管理者として部屋を扱う義務に違反した)と見なされます。そのため、本来であれば貸主が負担すべき修繕費用まで含めて、全額を請求される可能性が高まります。
第二に、違約金や損害賠償が請求されるケースがあることです。賃貸借契約書に「ペットを無断飼育した場合は違約金として家賃の〇ヶ月分を支払う」といった条項が設けられている場合、原状回復費用とは別に違約金を支払わなければなりません。
第三の理由は、貸主との信頼関係が完全に失われる点です。貸主側は裏切られたと感じ、少しの傷や汚れも見逃さず、厳格な査定を行う傾向があります。交渉の余地がほとんどなくなり、提示された見積もり通りに支払わざるを得ない状況に陥りやすいのです。
賃貸で無断でペットを飼ったらどうなる?
賃貸物件で無断でペットを飼育する行為は、単に退去費用が高くなるだけでなく、深刻な法的リスクを伴います。発覚した場合、以下のような事態に発展する可能性があります。
契約解除と強制退去
最も重いペナルティが、賃貸借契約の解除です。貸主は、契約違反を理由に契約の解除を通知し、即時退去を求めることができます。入居者がこれに応じない場合は、法的手続きを経て強制退去となる可能性もあります。新しい住まいを探す時間も費用もないまま、住む場所を失うリスクがあるのです。
高額な原状回復費用と違約金の請求
前述の通り、無断飼育による損傷は全額借主負担となる可能性が高いです。さらに、契約書に定めがあれば違約金も発生します。敷金だけでは到底賄えず、多額の自己負担金が発生するでしょう。
近隣トラブルと関係悪化
ペットの鳴き声や臭いが原因で、他の入居者から苦情が出ることも少なくありません。これが発覚のきっかけとなるケースも多く、貸主や管理会社、さらには他の入居者との関係も著しく悪化します。
無断でのペット飼育は、目先の癒やしのために将来の大きなリスクを背負う行為です。発覚した際の精神的、金銭的ダメージは計り知れず、絶対に行うべきではありません。
ペットの退去費用100万円を回避・減額する全知識
高額になりがちなペットの退去費用ですが、正しい知識を持つことで、不当な請求を回避し、負担を減らすことが可能です。ここでは、請求額の根拠となる減価償却の考え方から、契約時の注意点、そして万が一の際の対処法まで、具体的な知識と対策を解説します。
- 退去費用でペットの傷は減価償却される?
- 退去費用で重要なペットに関する特約
- 退去費用が怖くて引っ越せない時の考え方
- 高額請求された場合の相談窓口一覧
- 払えない場合の最終手段とリスク
- まとめ:ペットの退去費用100万円は交渉可能
退去費用でペットの傷は減価償却される?

はい、ペットによる傷や汚損であっても、減価償却の考え方は適用されるのが原則です。これは、高額な退去費用を交渉する上で非常に重要な知識となります。
減価償却とは、時間の経過とともに物の価値が減少していくという考え方です。国土交通省が定める「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、「経年変化や通常損耗による価値の減少分は、すでに賃料に含まれている」という基本原則が示されています。(参考:国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」)
壁紙・クッションフロアの耐用年数
特に重要なのが、壁紙(クロス)とクッションフロアの耐用年数です。これらは「6年」で残存価値が1円になるとされています。つまり、入居から6年以上が経過している場合、ペットが壁紙をボロボロにしたとしても、借主が負担する費用は本来ほとんど発生しない計算になります。
例えば、壁紙の張替え費用が5万円かかるとします。入居から3年で退去する場合、価値は半分残っていると考えられるため、借主の負担割合は50%、つまり2万5000円となります。 計算式: 50,000円 × ( (6年 – 3年) / 6年 ) = 25,000円
ただし、フローリングや柱、ドアなど、耐用年数が考慮されない(あるいは非常に長い)設備もあります。また、あまりにもひどい損傷や手入れを怠った結果生じた汚損は、善管注意義務違反と見なされ、経過年数を考慮されずに全額請求される可能性もあるため注意が必要です。
退去費用で重要なペットに関する特約
ペット可物件を契約する際には、「ペットに関する特約」の内容を必ず確認することが大切です。この特約は、ペット飼育に伴う原状回復のルールを定めたもので、退去時の費用負担に直接影響します。
特約でよく見られる内容は以下の通りです。
- 敷金の追加と償却: ペットを飼育する場合、敷金を通常より1ヶ月分多く預け入れ、そのうち1ヶ月分は退去時に返還されない「償却」とするケース。これは、ある程度の修繕費用を見越したものです。
- 原状回復の範囲指定: 「ペットによる損傷(傷、臭い等)の修繕費用は、経過年数を問わず借主が全額負担する」といった内容。
- 特定の清掃義務: 「退去時には専門業者によるハウスクリーニング、消臭・消毒作業を借主の負担で行う」といったもの。
これらの特約は、契約である以上は原則として有効です。しかし、消費者契約法第10条では、消費者の利益を一方的に害する条項は無効と定められています。相場から著しくかけ離れた高額な費用を義務付ける特約などは、無効と判断される可能性があります。
契約前に特約の内容を十分に理解し、不明な点や納得できない点があれば、必ず不動産会社に説明を求めましょう。
退去費用が怖くて引っ越せない時の考え方

「退去費用がいくらになるか分からなくて、怖くて引っ越せない」と感じているなら、まずは冷静に状況を整理し、正しいステップを踏むことが大切です。不安の多くは、情報不足から生まれます。
最初にすべきことは、請求を待つのではなく、自分から行動を起こすことです。
1. 現状を正確に把握する
まずは、部屋の中の傷や汚れをすべて写真や動画で記録しましょう。いつ、どのようについた傷なのかをメモしておくと、後の交渉で役立ちます。
2. 契約書とガイドラインを確認する
賃貸借契約書、特にペットに関する特約を再確認します。そして、前述の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に目を通し、どの損傷が貸主負担で、どれが借主負担になるのか、基本的な考え方を理解しましょう。減価償却の知識も大きな武器になります。
3. 専門家や管理会社に相談する
不安な点をリストアップし、まずは管理会社に相談してみるのも一つの方法です。「これくらいの傷だと、どの程度の費用になりそうか」と事前に感触を探ることで、心の準備ができます。
高額な請求を一方的にされるわけではありません。借主にも主張する権利があります。正しい知識を身につけ、請求内容を冷静に分析すれば、不当な費用を支払う必要はないのです。
高額請求された場合の相談窓口一覧

万が一、退去時に相場を大幅に超える高額な費用を請求され、貸主との話し合いで解決しない場合は、第三者の専門機関に相談することを強くお勧めします。一人で悩まず、専門家の力を借りましょう。
以下に、無料で相談できる主な窓口をまとめました。
相談窓口 | 特徴 | 連絡先 |
消費者ホットライン | 全国の消費生活センターや相談窓口を案内してくれる。どこに相談すればよいか分からない場合にまずかけると良い。(参考:消費者庁 消費者ホットライン) | 電話番号: 188 (いやや!) |
国民生活センター | 消費者トラブル全般に関する相談を受け付けている国の機関。豊富な事例を持っており、的確なアドバイスが期待できる。 | 電話番号: 03-3446-1623 |
法テラス(日本司法支援センター) | 経済的な理由で弁護士への相談が難しい場合に、無料の法律相談や弁護士費用の立替えを行っている。(参考:法テラス 公式サイト) | 電話番号: 0570-078374 |
日本賃貸住宅管理協会 | 賃貸住宅に関するトラブルの相談窓口を設けている業界団体。 | WEBフォーム、FAX、郵送にて受付 |
これらの機関に相談する際は、賃貸借契約書、請求書(見積書)、室内の損傷箇所の写真など、関連する資料を手元に準備しておくと、話がスムーズに進みます。
払えない場合の最終手段とリスク
高額な退去費用を請求され、どうしても一括で支払うことが難しい場合、支払いを放置することは最も避けるべき選択です。放置すると、事態はさらに悪化します。
まずは分割払いの交渉を
最初に試みるべきは、貸主や管理会社への「分割払い」の相談です。支払う意思があることを明確に伝え、誠実な態度で交渉すれば、応じてくれる可能性は十分にあります。
交渉が難しい場合の選択肢
もし分割払いの交渉が不調に終わった場合、金銭的な問題を解決する方法を検討する必要があります。例えば、消費者金融のカードローンなどを利用して一時的に立て替える方法も選択肢の一つです。これにより、貸主との関係悪化や法的なトラブルを回避できます。
支払いを放置した場合のリスク
退去費用の支払いを無視し続けると、以下のような深刻な事態に発展します。
- 連帯保証人への請求: まず、契約時に立てた連帯保証人(多くは親族)に請求が行き、多大な迷惑をかけることになります。
- 内容証明郵便での督促: 法的措置の前段階として、内容証明郵便で支払いを督促する通知が届きます。
- 少額訴訟の提起: 貸主が裁判所に訴えを起こします。裁判所からの通知も無視すると、貸主の主張が全面的に認められ、敗訴が確定します。
- 給与や財産の差し押さえ: 判決に基づき、強制執行が行われます。勤務先に裁判所から通知が行き、給与の一部が差し押さえられるため、支払いをしていないことが会社にも知られてしまいます。
支払いが困難な時こそ、問題を先延ばしにせず、早めに誠実な対応をすることが、被害を最小限に食い止める鍵となります。
まとめ:ペットの退去費用100万円は交渉可能
ペットとの賃貸生活における退去費用について、様々な角度から解説してきました。最後に、この記事の重要なポイントをまとめます。
- ペットがいる場合の退去費用は統計がなく目安だが高くなる傾向
- ペットなしの平均(単身5万、家族8万)の2倍から数倍が目安
- 100万円請求は稀だが大規模修繕などが重なると起こりうる
- ペットによる損傷は原則として借主の負担となる
- ペット不可物件での無断飼育は契約違反であり絶対にしてはいけない
- 無断飼育は強制退去や高額な違約金のリスクを伴う
- 壁紙やクッションフロアには減価償却が適用される
- 耐用年数は6年で経過年数に応じて借主の負担は減少する
- この知識は不当な高額請求に対する有効な交渉材料となる
- 契約時のペット特約の内容は必ず確認する
- 消費者契約法に反する一方的に不利な特約は無効の可能性がある
- 退去費用が怖いと感じたらまず現状把握と情報収集を行う
- 高額請求された場合は一人で悩まず専門機関に相談する
- 消費者ホットライン(188)などが無料で相談に応じてくれる
- 支払いを放置すると給与差し押さえなどの最悪の事態を招く